血管年齢を血圧で確認
健康管理する上で意識すべき指標として、ここでは血圧について紹介します。皆様ご存知かとは思いますが、血管がやわらかく血液がサラサラな人は健康で、血管がかたくドロドロの血液の人は脳卒中などの重大な病気になりやすい傾向にあります。正常な血圧の数値、そしてそれを保つためのコツを以下に詳しく記載します。
血圧の正常値
まず、正常な血圧の数値について把握しておきましょう。血圧の数値は環境によって左右されるので、家庭で測定する場合と診察室で測定する場合では基準が異なります。家庭で測定した際に「135/85㎜Hg以上」、診察室で測定した際に「140/90㎜Hg以上」の場合は、高血圧と診断されます。この数値より低い場合は正常域血圧ですが、この正常域血圧の中でもさらに3つに分類することができます。
まず、収縮期血圧が120mmHg未満・拡張期血圧が80mmHgの場合は「至適血圧」となります。次に、収縮期血圧が120~129mmHg・拡張期血圧が80~84mmHgの場合は「正常血圧」。そして、収縮期血圧が130~139mmHg・拡張期血圧が85~89mmHgの場合は「正常高値血圧」となります。
正常域血圧でも、至適血圧→正常血圧→正常高値血圧の順番で心血管病の発症リスクが高まる傾向がありますので、高血圧ではないからと安心せず、細かい数値も気にするようにしておきましょう。
老化と共に衰える
血圧というのは心臓から送られる血液の量と血管のかたさで数値が決まります。若ければ若いほど血管はきれいで、付着物などもありません。これが加齢とともに老廃物などが血管内にこびりつくようになります。これが血流の妨げになり、不調の原因となるのです。例えば、高齢者の方が冬の寒い時期の入浴で血圧が一気に上がり心筋梗塞を起こし、死に至るケースがあります。ニュースなどで見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。こういった血管の不調を早期に発見するためにも、血圧測定をこまめに行うのが重要なのです。
日常的に測定しよう
先ほども少し説明しましたが、血圧というのはいつ、どこで測定するかによって数値が変化します。医療機関の診察室で測定する場合、緊張のために通常よりも高い数値になってしまう人もいます。血圧測定をする際に重要なのは、同じ環境で定期的に測定し、数値の変化を観察することです。なので、できれば自宅で定期的に測定するのが良いと言えるでしょう。
測定するタイミングは朝目覚めて少し経ちリラックスした状態と、夜寝る前の2回です。通常は交感神経が優位になる朝のほうが血圧が高いのですが、なかには夜の方が高い人もいます。一概には言えませんが、その場合仕事によるストレスや体調不良の可能性があります。このように自身の状態を測り知ることができるので、日常的に血圧測定をすることをおすすめします。
アプリで管理
日々の血圧管理に役立つアプリを紹介します。血圧の管理はもちろん、もし病院にかかるようなことになった際もこれがあれば自身の状態を医師に伝えやすくなりますので、活用しておいて損はないでしょう。
血圧ノートはカレンダー上で、またはグラフにして血圧の推移を記録しておくことのできる血圧記録アプリです。 |